「スリランカ人が日本に来て働く理由ってなに?」
「スリランカ人を雇用しようと思うから性格や特徴を知りたい」
スリランカ人が日本に来て働く主な理由は、母国より給与水準が高い日本への出稼ぎや母国の経済危機を背景とした生活の安定です。
日本は外国人労働者を受け入れる制度が整備されているため、スリランカ人にとって来日して働きやすい環境が整っています。
本記事では、スリランカ人が日本に来て働く理由を詳しく解説します。スリランカ人の性格や雇用する流れも紹介しているので、参考にしてみてください。
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【基礎知識】日本に滞在するスリランカ人の就労状況

現在、日本に滞在するスリランカ人はどれくらいいるのか確認してみましょう。
厚生労働省が公表している資料によると、令和6年末におけるスリランカ出身の在留外国人数は、63,472人です。前年の令和5年度末は46,949人だったため、1年の間に1.6万人以上増加したことになります。
就労を目的に日本に来る外国人が多いため、スリランカ人の労働者数も年々増加していると考えられます。
参考:厚生労働省|国籍・地域別・在留外国人数の推移
スリランカ人が日本に来る理由

スリランカ人が日本に来て働く主な理由は、以下の3つです。
- スリランカより日本の給料のほうが高いから
- スリランカの経済危機の影響から
- 日本の外国人受け入れ制度が整っているから
順番に見ていきましょう。
スリランカより日本の給料のほうが高いから
日本貿易振興機構の海外ビジネス情報によると、スリランカの平均月給は、123ドルです。為替レートが148円とした場合、日本円に換算するとスリランカ人の月収は約1万8,000円です。
※出所:2021年度海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)
国税庁の調査では、日本の平均給与は460万円で、12で割って月額に換算すると、平均月収は約38万円となります。

このような収入格差に目を向けて、出稼ぎを目的に来日するスリランカ人も少なくありません。
スリランカの経済危機の影響から
スリランカは2022年に経済危機に直面しました。経済成長率は世界で第193位となり、南西アジアにおいて唯一のマイナス成長を記録したのです。
経済危機の発生により、スリランカでは、外貨不足で全土を対象に長時間の停電が頻発したほか、物価高騰や燃料の不足などの深刻な問題が続きました。
スリランカ人は生活の安定を求めて、日本への移住や就労を選択するケースが増えています。
参考:荒井 悦代|2022年のスリランカ 未曽有の外貨不足がもたらした政治危機
日本の外国人受け入れ制度が整っているから
日本は外国人労働者の受け入れ体制が整っています。
例えば、技能を習得してから母国の技術発展に寄与する国際貢献を目的とした技能実習制度では、外国人が日本で技術を学びながら働けます。
また、人材確保が困難な一部産業分野の人手不足解消を目的とした特定技能制度では、キャリア形成を視野に入れた継続的な働き方が実現可能です。
こうした環境が、スリランカ人の日本就労を後押ししています。


スリランカ人の性格・特徴


ここでは、スリランカ人の性格・特徴を解説します。
- 気さくでフレンドリーの人が多い
- 上下関係を重視する傾向にある
- 家族を大切にする
仕事で見られる行動パターンや接する際の注意点も紹介するので、参考にしてみてください。
気さくでフレンドリーな人が多い
スリランカ人は気さくでフレンドリーな人が多いです。人と会話することを好み、同僚や友人との交流を楽しみます。
職場でも打ち解けた同僚がいれば、集まって談話を楽しんだり、一緒に食事をしたりします。
人との関わりを楽しむスリランカ人にとって、日本語が話せず孤立してしまう状況はストレスに発展しがちです。会話に入り込めず一人でいるスリランカ人を見かけたら、積極的に声をかけてあげましょう。
以下の記事では、日本語が話せない外国人労働者との接し方を解説しています。日本語教育の支援方法も紹介しているので、あわせてご覧ください。


上下関係を重視する傾向にある
スリランカ人は、年齢や地位に基づく上下関係を重視する方が多い傾向にあります。
家庭の中では、祖父・祖母を尊敬し、目上の人を敬う習慣の中で育ってきたからです。
会社でも自然に上司を敬い、礼儀正しく接することができます。



日本の仕事観と似ているため、組織への適応がスムーズに進みやすいです。
家族を大切にする
スリランカ人は、家族を大切にする方が多いです。
スリランカでは、結婚後、夫と妻の両親が一緒に暮らすなど、大家族で生活するのが一般的で、お互い支え合いながら暮らしています。
目上の方を敬う文化から、祖父母や両親の看病や介護を重視する方も少なくありません。
こういった背景から、スリランカ人は仕事よりも家族との時間や行事を大切にする方もいます。
職場では、外国人との価値観の違いを理解すると、お互いに働きやすくなります。以下の記事では、日本人と外国人の価値観の違いや起こりうるトラブルの対処法を紹介しているので、参考にしてみてください。


スリランカ人を雇用する流れ


スリランカ人を雇用する流れは大きく分けて2パターンあります。
- 海外からスリランカ人を受け入れる場合
- 日本に滞在しているスリランカ人を受け入れる場合
自社の状況に合った方法を選択しましょう。
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- 外国人採用の意義
- 外国人雇用のメリット
- 外国人採用スタートの5ステップ
- よくある課題と解決策
海外からスリランカ人を受け入れる場合
海外に在住しているスリランカ人を受け入れる場合の雇用方法から紹介します。
人材を募集する
まず、スリランカの人材を募集します。
自社で人材を探すことも可能です。(※一部の国籍は除く)
しかし、スムーズな受け入れを希望する場合は、外国人向けの人材紹介会社の利用がおすすめです。
希望する国籍や在留資格に対応した人材を効率的に見つけられます。
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面接を実施する
気になる人材がいたら、面接を行います。
スリランカに在住している方を面接する場合の方法は以下の通りです。
- スリランカで現地面接
- ビデオ通話ツールを用いてオンライン面接
企業の状況や予算に応じて適切な方法を選択します。
面接では、質問でのやりとりから、人柄や日本語レベルを確認して自社とマッチする人材かどうかを見極めましょう。
在留資格認定証明書を申請する
面接に合格した方と、雇用契約を結びます。その後、受入機関の所在地を管轄する地方出入国在留管理局に在留資格認定証明書を申請する。
在留資格認定証明書が交付されたら、内定者に送付してください。


入国ビザ(査証)を取得する
在留資格認定証明書を受け取ったら、スリランカ人に入国ビザ(査証)を取得してもらいます。
在留資格認定証明書をスリランカの日本大使館または領事館に提出し、審査を通過すれば、入国ビザが発給されます。


入国・就労のフォローをする
外国人が入国したあとも、空港への送迎や公的手続きなどのサポートも考える必要があります。
慣れない環境にスリランカ人は不安でいっぱいです。就労後の支援も含めてスリランカ人が働きやすい体制や環境を整えていきましょう。
なお、技能実習生や特定技能外国人を受け入れる際は、空港の送迎や就労支援が必須事項です。
特定技能1号外国人を受け入れる場合は、登録支援機関に委託すれば、義務的支援10項目をサポートしてもらえます。
以下の記事では、登録支援機関に委託すればできることを紹介しているので、参考にしてみてください。


日本に滞在しているスリランカ人を受け入れる場合
次に、日本に滞在しているスリランカ人を受け入れる場合の雇用方法を紹介します。
人材を募集する
まずは、人材を募集します。
人材募集の主な方法は、以下のとおりです。
- SNSで求人情報を発信
- 会社の公式サイトに募集情報を掲載
- 留学生のいる学校に求人を提出
- 外国人向け人材紹介会社を活用
複数の方法を組み合わせて募集をかけると、より多くの候補者にアプローチできます。
採用活動をスムーズに進めたい方は、外国人向け人材紹介会社の利用がおすすめです。人材募集に加え、外国人応募者との諸連絡や面接日の調整などを代行してもらえます。
面接を実施する
続いて、面接を実施します。
質問をとおして、人柄や日本語能力のレベル、仕事への意欲などを確認します。
面接時は、在留カードの提示を応募者に求めてください。
就労が認められている在留資格かを確認したのち、在留期間が過ぎていないかチェックしましょう。
適切でない在留資格の外国人を雇用してしまった場合、企業側は法的責任を問われる可能性があります。
以下の記事では、在留期間が過ぎた状態のまま国に滞在し続ける行為(オーバーステイ)について詳しく解説します。オーバーステイの外国人を受け入れる企業側のリスクも紹介しているので、参考にしてみてください。


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- 外国人雇用時の関連法令の基本
- 在留資格の種類と特徴、手続きの一例
- 労働条件と雇用契約
- 外国人雇用のトラブル事例と対策 など
雇用契約を結ぶ
採用が決まったら、スリランカ人と雇用契約を結びます。
雇用契約書は、本人が理解できる言語で作成しましょう。契約内容をよく理解しないまま契約を進めると、のちほどトラブルに発展する可能性があります。
技能実習生や特定技能1号外国人を雇用する場合は、外国人が理解できる言語で雇用契約書を作成し、内容を丁寧に説明することが義務付けられています。
在留資格を申請する
雇用契約を結んだら、在留資格を申請します。
在留資格の申請手続きを進めるのは原則スリランカ人本人です。しかし、行政手続きの専門家である申請取次行政書士に委託すれば、在留資格の申請を代理してもらえます。



豊富な知識と経験を持っているため、本人が申請するより許可率が高いです。
どの行政書士に委託すれば良いのか迷ったら「FES行政書士法人」の利用がおすすめです。海外人材の支援に特化しているため、豊富な経験と実績に基づいた確実なサポートを受けられます。
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就労支援をおこなう
在留資格申請の許可が下りたら、就労開始です。
入社後も支援をおこない、スリランカ人が働きやすい環境を整えましょう。
特定技能1号外国人の場合、勤務開始後も、定期面談や日本語学習のサポートなどを実施しなくてはなりません。
自社での対応が難しい場合は、特定技能1号の支援を専門とする登録支援機関に委託することもできます。
スリランカ人の雇用をご検討中の方は当協会にご相談ください


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弊社は、外食・宿泊・介護・食品製造の就労支援に強い人材紹介会社です。主にアジア諸国の人材紹介を手がけており、スリランカ人の支援実績も豊富です。
登録支援機関でもあるため、特定技能1号外国人における支援計画書の作成や義務的支援の実施もサポートしています。
外国人労働者の受け入れに関する各種サポートはもちろん、在留資格の申請・変更の際には、行政手続きに強い「FES行政書士法人」との連携により、スムーズで確実な申請サポートを実現します。
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スリランカ人は出稼ぎや生活の安定を目的に、日本に来て働いています。そのため、生活水準の向上を目指して、真面目に働くスリランカ人も多いです。
本記事で紹介したスリランカ人の性格・特徴や雇用方法を参考に、彼らの受け入れを検討してみてください。
とはいえ「スリランカ人の受け入れを自社で対応できるか不安」という方もいるでしょう。
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監修者プロフィール


- 一般社団法人 日本料飲外国人雇用協会 理事 兼 事務局長
- 外食業に特化した求人媒体を運営する人材支援事業会社にて、約20年間に渡り首都圏版メディアの立ち上げや事業責任者として従事。専門学校・短大にて就職セミナー講師としても20校以上の活動経験あり。2019年に特定技能制度の施行開始にあたり、登録支援機関の立ち上げとして「日本料飲外国人雇用協会」に参画。現在は理事 兼 事務局長として活動を所掌している。
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