「外国人が日本で運転するにはどうしたらいい?」
「外国の免許から日本の運転免許への切り替え方法は?」
外国人ドライバーの雇用を検討するうえで、このような疑問を抱えていませんか?
外国人が日本で運転するためには、日本の運転免許を取得するか外国免許からの切り替えが必要です。
本記事では外国人が日本で運転免許を取る方法や、外国の免許からの切り替え方法を解説します。外国免許切り替えの試験内容も紹介しているので、外国人ドライバーの雇用を検討している事業者の方はぜひ参考にしてみてください。
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【予備知識】外国人が日本で運転をするには免許の取得・切り替えが必要

原則として、日本の交通ルールでは公安委員会の運転免許がない状態での車の運転は法律違反です。(道路交通法 第64条)
また外国と日本では交通ルールや標識が異なるため、母国の免許のままでは使えません。日本で運転する場合には以下のいずれかの方法で免許の取得・切り替えをおこないます。
- 日本で新たに運転免許を取得する
- 外国の運転免許証を切り替える
外国の免許を保有しているかどうかで、日本で運転するための手続き方法は変わります。
外国人ドライバーの就労ビザについては、以下の記事で解説しています。ドライバーの在留資格や雇用の流れを詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

外国人が日本で運転免許を取る際の流れ【外国の免許がない場合】

母国の免許をもっていない外国人が日本で運転免許を取るには、以下のステップが必要です。
- STEP1.運転免許の取得に必要な条件を満たす
- STEP2.自動車教習所で教習を受ける
- STEP3.運転免許試験に合格する
日本人が運転免許を取得する流れと同様です。
STEP1.運転免許の取得に必要な条件を満たす
運転免許の取得をする前に、まずは以下の普通免許試験の受験資格を満たしているか確認してみましょう。
項目 | 条件 |
---|---|
年齢 | 満18歳以上 |
視力 | 両眼で0.7以上かつ、左右それぞれ0.3以上 ※0.3に満たない、もしくは見えない場合には他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上 |
色彩識別能力 | 赤色、青色、黄色の識別ができる |
聴力 | 両耳の聴力が10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる※補聴器の使用可能 |
運動能力 | 運転に支障をおよぼす身体障害がない |
出典:警視庁|適性試験の合格基準
すべての条件を満たさなければ免許試験が受けられないため、事前に確認しておきましょう。
STEP2.自動車教習所で教習を受ける
運転免許を取得するには、自動車教習所に通って学科・実技の教習を受けて仮免試験・卒業試験に合格し、運転免許試験に備えるのが一般的です。
自動車教習は通学免許と合宿免許の2種類があります。
通学免許 | 合宿免許 | |
---|---|---|
期間 | 約1ヵ月~半年 | 約14日間 |
費用相場 | 25万~35万円程度 | 15万~25万円程度 |
かかる費用や期間は、地域や教習所によってまちまちです。

講習は通常、日本語でおこなわれますが、英語や中国語などの外国語対応をしている教習所もあります。
STEP3.運転免許試験に合格する
運転免許センターでの本免許試験に合格すると、運転免許が取得できます。
受験には24時間受付ができる「運転免許手続予約サイト」からのWEB予約が必須です。試験当日までに以下の必要書類を揃えておきましょう。
- 国籍が記載された住民票の写し(コピー不可)
※マイナンバーが記載されていないもの - 本人確認書類(健康保険証、マイナンバーカード、住民基本台帳カード、パスポート、在留カード、特別永住者証明書など)
- 申請用写真1枚(縦3センチメートル×横2.4センチメートル)
※6ヵ月以内に撮影したもの - 卒業証明書または検査合格証明書
- 予約完了時のQRコードまたは受付番号
手数料として3,800円(受験料1,750円、免許証交付料2,050円)が別途で必要です。
外国人が日本の運転免許に切り替える流れ


自国の運転免許をもっている場合には、日本の運転免許への切り替えをすれば国内での運転が可能になります。
切り替えの6ステップは以下のとおりです。
- STEP1.日本の免許に切り替えるための要件を満たす
- STEP2.必要な書類を準備する
- STEP3.書類審査を受ける
- STEP4.適性検査を受ける
- STEP5.学科試験に合格する
- STEP6.技能試験に合格する
順に解説していきます。
STEP1.日本の免許に切り替えるための要件を満たす
外国の運転免許を日本の免許に切り替えるには、申請の要件を満たさなくてはいけません。要件は以下の4つです。
- 有効な外国の運転免許証をもっている
- 外国の運転免許を取得後、通算して3ヵ月以上滞在していた
- 両眼で0.7以上かつ、左右それぞれ0.3以上の視力がある
- 現在18歳以上である
所定の要件をクリアし、かつ現在所持している運転免許の区別と同じ免許種別を日本で取得しようとしている場合のみ、切り替えが認められます。
STEP2.必要な書類を準備する
外国免許の切り替えに必要な書類は以下のとおりです。
- 申請書
- 病気の症状についての「質問票」
- 申請用写真1枚
- 国籍が記載された住民票の写し
- 健康保険の被保険者証、マイナンバーカード、在留カードなど
- 外国の免許証
- 外国免許証の日本語による翻訳文
- 免許取得後3ヵ月間以上滞在していたことが確認できる書類
※出入国の証印のあるパスポート
出典:警察庁|外国の運転免許をお持ちの方
必要書類を揃えたうえ、手数料を添えて申請します。手数料は以下のとおりです。
手数料 | 金額 |
---|---|
申請手数料 | 普通 2,550円 原付 1,500円 大型・中型・準中型 4,100円 その他 2,600円 |
交付手数料 | 2,050円 |
併記手数料 | 200円 |
出典:警視庁|外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切替えるには
外国免許切り替えの申請受付は、曜日や時間、予約が必要かどうかも自治体によって異なります。あらかじめ、申請する各自治体にご確認ください。
STEP3.書類審査を受ける
申請書類の審査とあわせて日本語での聞き取り審査がおこなわれます。
聞き取り審査では海外で運転免許証を取得したときの方法についても質問されます。
質疑は日本語でおこなわれますが、日本語が話せない場合の通訳同席は可能です。
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STEP4.適性試験検査を受ける
書類審査の通過後「視力・色彩・聴力・運動能力」について適性検査がおこなわれます。
項目 | 条件 |
---|---|
視力 | 両眼で0.7以上かつ、左右それぞれ0.3以上 ※0.3に満たない、もしくは見えない場合には他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上 |
色彩識別能力 | 赤色、青色、黄色の識別ができる |
聴力 | 両耳の聴力が10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる※補聴器の使用可能 |
運動能力 | 運転に支障をおよぼす身体障害がない |
出典:警視庁|適性試験の合格基準
免許の種類によって合格基準が異なる項目もあります。



眼鏡やコンタクトレンズを使用している場合には、着用した状態で検査が受けられるように持参しておきましょう。
STEP5.学科試験に合格する
学科試験では、日本の交通法令についての知識確認がパソコンで出題されます。〇×問題の10問中、7問以上正解すると合格です。
試験問題は24言語に対応しており、日本語のほかには以下の言語が導入されています。
英語、スペイン語、韓国語、中国語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語、タガログ語、ベトナム語、インドネシア語、クメール語、ネパール語、ミャンマー語、モンゴル語、ウクライナ語、シンハラ語、ヒンディー語、フランス語、トルコ語、ペルシャ語、ベンガル語、マレーシア語、アラビア語、ウルドゥー語
出典:警視庁|外国語により受験できる学科試験について
対応言語や学科試験の予約の有無については、各自治体の免許センターに問い合わせのうえ受験しましょう。
STEP6.技能試験に合格する
技能試験は実際に試験場で車を運転し、交通ルールや標識にそった運転ができるかチェックされます。
100点満点からの減点方式で採点され、70点以上が合格です。運転時の通訳者の同乗は認められておらず、試験は本人のみでおこなわれます。
学科試験・技能試験に関しては例外があり、以下の国の免許証があれば試験が免除されます。
アイスランド、アイルランド、アメリカ合衆国(オハイオ州、オレゴン州、コロラド州、バージニア州、ハワイ州、メリーランド州及びワシントン州に限る)、イギリス、イタリア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、韓国、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、モナコ、ルクセンブルク、台湾
アメリカ合衆国(インディアナ州に限る。)
出典:警視庁|外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切替えるには
外国免許を切り替えるには、以上の手続き・試験をすべて免許証の有効期限内に済ませる必要があります。
日本の免許を取得しなくても運転できるケースがある


日本の免許の取得をしなくても運転できるケースが2つあります。
- 国際運転免許証をもっている場合
- 外国の運転免許証に翻訳文を添付する場合
詳しく解説します。
国際運転免許証をもっている場合
ジュネーヴ条約に定められた様式に合致した国際運転免許をもっている場合には、そのまま日本で運転できます。
国際運転免許は短期滞在の方を対象としており、有効期間は日本上陸から「1年間」です。1年以上滞在される方は、日本の免許に切り替えるか、新たに日本の運転免許証を取得する必要があります。
外国の運転免許証に翻訳文を添付する場合
外国の運転免許証だけしかない場合に、日本語の翻訳文を添付していれば国内で運転できるケースがあります。(バスやタクシーなどの旅客車両の運転は対象外)
国や地域に制限があり現在では、スイス、ドイツ、フランス、ベルギー、モナコ、台湾の運転免許証が対象です。期間は日本に上陸後1年間有効とされています。



日本入国日から1年を経過した場合には、翻訳文を添付していても国内で自動車の運転はできません。
長期にわたり日本に滞在して運転をされる場合は「日本語による翻訳文」により日本の運転免許証への切り替えが必要です。
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外国人の免許取得に関するよくある質問


最後に、外国人の免許取得に関するよくある質問と回答をまとめます。
国際免許証の取得条件は?
ジュネーブ条約締約国で、ジュネーブ条約様式の国際免許を発行している国の有効な運転免許があれば取得できます。
すでに来日している場合は、日本にある各国大使館を通して国際免許証発行および取り寄せが可能です。
国際免許証は有効期限が1年間と決められているため、長期間の滞在であれば日本の免許証取得がおすすめです。



日本の免許に切り替えても海外の免許証は失効しないため、両国にて運転できます。
学科試験は外国語で受けられますか?
外国免許切り替えの知識確認問題は、出題言語が24言語まで対応しています。
希望する言語に対応しているかどうか、事前に免許センターに確認してから受験しましょう。
外国免許切り替えの合格率はどれくらいですか?
合格率は公表されていないものの、20%〜30%ほどと考えられます。
普通自動車免許の日本人の合格率は、おおよそ70%前後で、比較すると低い合格率です。
採用した外国人が日本で運転できるまでの期間は?
外国人をドライバーとして採用しても、乗務開始までには時間がかかります。
例えば、外国の免許しか保有していない外国人は、日本の運転免許に切り替えるための時間が必要です。
また、バス・タクシーのドライバーを雇用する場合は、必ず初任運転者研修を受けてもらう必要があります。



日本の運転免許証をすでにもっている外国人であっても、単独乗車開始までに3〜5ヵ月ほどはかかるでしょう。
日本国内で運転免許を取得するための手続きや申請に要する期間は、在留資格「特定活動」で、バス・タクシーの運転手は最大1年、トラック運転手は最大6ヶ月で在留が認められているので、その間に乗車業務ができる体制を整えておく必要があります。
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外国人が日本で運転免許を取る方法を理解してドライバー雇用を検討しよう


外国人が日本で運転免許を取るには、大きく以下の2つの方法があります。
- 日本で新たに運転免許を取得する
- 外国の運転免許証を切り替える
本記事を参考にして、外国人が日本の運転免許を取得してドライバーとしても雇用できるよう検討してみてください。
しかし「外国人の免許取得・切り替えの支援ができるか不安…」という方もいることでしょう。このように悩んだら「日本料飲外国人雇用協会」にご相談ください。
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監修者プロフィール


- 一般社団法人 日本料飲外国人雇用協会 理事 兼 事務局長
- 外食業に特化した求人媒体を運営する人材支援事業会社にて、約20年間に渡り首都圏版メディアの立ち上げや事業責任者として従事。専門学校・短大にて就職セミナー講師としても20校以上の活動経験あり。2019年に特定技能制度の施行開始にあたり、登録支援機関の立ち上げとして「日本料飲外国人雇用協会」に参画。現在は理事 兼 事務局長として活動を所掌している。
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